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MY JOB WENT TO INDIA

技術

社内の色々なプロジェクトに関わっていると、IP発注、オフショアリングが想像以上に活用されていることがわかる。この前携わったプロジェクトでは、コーダはすべて中国人だったし、別のプロジェクトでもそうだった。Webシステムの案件なんかだと、アーキテクト以外の末端のコーダーは全て協力会社、派遣の人だったりする。これが将来的には協力会社ではなく、さらにコストの低い中国、ベトナムなんかに流れていくのだろう(コストはプロパー社員の10分の1)。「品質ならIPに負けることはないから俺らはまだまだ大丈夫!」なんて言っている場合ではないのである。彼らは俺らより切実に仕事してるし、脳味噌の具合もそれほど変わらないはず。
というわけで、以下のような本を先輩に借りて読んだ。インド、そして中国、ベトナムなどのオフショア国家にどんどん仕事が流れていく中で、いかにソフトウェア開発者として生き抜いていくか、という本。とくにオフショアリングについて詳しく解説している本、というわけでもない。ジョエル本的なテイストもあり、読みやすく、かなり良い本だった。気になったところをメモっておく。

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド


〜以下、本文中からの抜粋〜

11.ビジネスの基本を理解する

部局会議で直接仕事を一緒にしたこともないお偉い方がグラフを何枚も見せるのを、自分には何の関わり合いもない話だと思いながらぼぉ〜っと眺めていた。早く席に戻って、今作っているアプリケーションの機能を完成させたいんだけどなぁ、なんてつぶやきながら。こんな無駄な時間をすごさなければいけないのも、会議を召集した無能な上司のせいなんだって思ってた。(略)けれども、ビジネスの仕組みを知りもしないで、ビジネスが利益を上げるために想像力を働かせて協力できるだろうか?

14.一に練習、二に練習

お気に入りのオープンソフトウェアのTO-DOリストを見て、自分で時間的制限を設けた上で新機能を実装してみよう。(略)これは短時間で気軽に出来る練習方法だ。新しい機能を本当に実装しなくてもいい。考えるためのきっかけに使うんだ。真の目的は、目にしているものをできるだけ短時間で理解することにある。

21.誰のために働いているのか思い出そう

自分のキャリア(少なくとも今の会社でのキャリア)の鍵を握っているのがマネージャだってことを思い出そう。たいていの組織では、業績評価、昇給、ボーナス、昇進に大きな影響力を持っているのはマネージャだ。だとすれば、自分の功績を認めてもらいたいなら、まずマネージャから評価されないといけない。

22.今の職務を全力で

僕はマネージャとして、もっとも扱いに困る存在は常に昇進を考えている従業員だと断言する。(略)経営陣の無能っぷりを愚痴り、自分ならもっとうまく経営できると自負しながら苦々しげに自分の仕事を終わらせる。(略)彼は多くの職務を自分にとって役不足だと思っている。(略)こういう人物の悲しいところは次の段階を念頭においているので、現在の職務では月並みな仕事しかしないことだ。(略)気持ちを現在に集中するほうが、目標そのものにこだわっているよりも目標に近づけるんだ。

24.自分にどれだけの価値があるか

会社にとっての自分のコストが正確にいくらなのか、立ち止まって考えてみたことはある?(略)君の基本給より高いことは明らかだ。仮に月給のおよそ2倍だとしよう。(略)ここから難しくなる。君が去年生み出した価値はいくらだろう?(略)君は会社の収益にいくら貢献した?生み出す価値が給料の2倍だと会社の収支はトントンだ。(略)君が利益率0%の預金に魅力を感じないように、会社も君に魅力を感じない。君は経済のインフレ率に見合う価値も生み出せていない。このケースで収支トントンというのは、実際には損害だ。(略)「今日、僕には(いくらの)価値があっただろうか?」(略)どうすれば出来るだけ正確に数量化できるかマネージャに相談してみよう。

27.8時間燃焼

僕らは、少ししかないリソースを価値が高いものとして扱い、より効率的に使おうと努力する。まだ午前10時半だし、どうせみんな帰ったあとも何時間か仕事を続けるんだから、少しくらい技術系の最新ニュースをチェックしてもいいだろうなんて考えがちだ。作業に使える時間が過剰にあると、その作業時間の感覚的な価値は大幅に低下する。毎日、職場に着いたら、使える時間は僅か8時間!やって、やって、やるしかない!という気構えで作業に取り掛かる。開始と終了の時刻に厳しく制約が課されていると、時間をきちんと管理して、より有効に活用する習慣が自然と身についてくるだろう。

29.できないことは「できない」とはっきり言う

本当に出来ないときに臆せずに「できません」と言える強さを持ったチームメンバーがいれば、彼らの「できます」という言葉には偽りがないと確信できる。

30.計画を立てて実行し、結果を示す

君は計画の作成と実行を通じて、自分はコードを入力するための単なるロボットではなくリーダーであるとを示したんだ。企業が経費節約に迫られる中で必要としているのは、そういう自立して生産性を上げられる人材だ。

31.視点が違えば認識も異なる

理想家を気取って他人の評価を気にしないふりをするのは心地よい。でもそれはただのゲームだ。それで自分自身を納得させることなんてできない。君は他人の評価を気にすべきだ。認識されたものこそ現実なんだ。このことを受け入れよう。(略)もし僕がプロジェクトマネージャなら、君のソースコードの品質よりもコミュニケーションの得手不得手のほうをずっと重視する。

39.自分のコードをリリースしよう

誰でもStrutsを使えるが、Strutsのコミッタを名乗れるのは少数

40.目立つこと

マーケッターとして有名なSeth Godinは著書の中で、製品について消費者に何か感想を言わせる最良の方法は製品を目立つようにすることだ断言している。目立つためには周囲の人たちとの間に大きな差異がなければならない。上出来のオープンソースソフトウェアをリリースし、本や記事を書き、会議で公演するといった行動は、全て君への注目度を高めるのに役立つだろう。上の文章で言いたいのは、「何かをする」ってことだ。たとえ誰よりも頭が切れたり手際がよかったりしても、それだけではダメだ。何かであるだけでは不十分なんだ。何かをしなくちゃいけない。
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