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8月5日

今日は「大東亜聖戦祭」という、名前だけ聞いたら結構ヤバメな催し物を覗いてきました。

先の大東亜戦争で亡くなった戦死者を祭るための”大東亜聖戦碑”という記念碑が石川県金沢市の護国神社(兼六園の裏あたり)に二年前に作られており、戦死者を祭ってあるわけですから当然、靖国神社と同じような問題が起こっている中、この記念碑をお参りしよう、という行事です。

ところで、ここのHP管理者は、もしかしてキケンな思想の持ち主!?もしかして右翼関係の人!?大東亜聖戦て・・・、とか思った人もいるかもしれないのですけど、んなことないです(笑)。

で、なんでこんなモンに行く気になったかというと、なんと私の大好きな漫画家の一人である小林よしのりが参加し、講演を行い、しかも30歳以下の参拝者には小林の著書「新・ゴーマニズム宣言11巻」(1200円と大学生には少々お高めの本)がプレゼントされ、さらに付け加えるならば、弁当とお茶が貰えるという(笑)、大変お得なイベントでもあったので、つい貧乏心に揺さぶられたわけです。

午前10時開始なので、朝に弱い私は午前8時に起きることになり、3時間しか寝ていないということになり、非常に眠い。
会場についたのは9時半ごろ。おじいちゃん軍団が30人ほどすでにスタンバっている。
パンフレットをもらい、署名をし、会場内へ。

ちなみにパンフレット一式を説明すると、
 1.「目覚めよ!祖国を忘れた日本人!」と書かれたパンフ
 2.大東亜聖年塾という団体の勧誘のチラシ
 3.小泉首相に対する抗議のチラシ
 4.日の丸の描かれた団扇
プラスいろんな会報誌と、なかなか普段お目にかかれないようなタイプの(笑)パンフレット一式となっております。

10時少しすぎ、開始。君が代斉唱したあと(もちろん歌いました!ウヒ)各種お参りのいろいろな儀式。
実行委員長のおじいちゃんの「今回は、あの偉大なる漫画家、小林よしのり先生にも参加していただきました!彼こそ、英雄、英雄小林よしのり大先生です!」という挨拶のあとに(汗)、小林よしのりがいよいよ挨拶。

小林「今、英雄、と紹介されたが、この碑に眠る兵隊には到底かないません。彼らこそ本当の英雄です!」
と発言すると、場内のおじいちゃんおばあちゃんは大拍手。大盛り上がり。中には感極まって泣いてらっしゃるおじいさんの姿も・・・(汗)。
実物の小林よしのりを見るのは今回が初めてで、以外にか細い声してんなーと思いました。あと、足がわるいのか引きずるような歩き方でした。

第一部が終って、休憩へ。

そこでミーハーな私は小林のところへ行き、握手を求めに…(笑)。
おぼっちゃまくん時代からのファンでしたぁぁ!」と、どうでもいいような台詞とともに握手してもらいました。ウヒ。

そこで26歳でOLをしているというトモコさんと仲良くなり、一緒に第二部の行われる石川厚生年金会館へ。

リアル小林ファンと会うのは初めてで、変わった人やカタブツな方が多いのかなーと多少心配はありましたが、この26歳OLさんは物凄い普通の人でした(ホッ…)。
ここで客層について書くと、大体9割はおじいちゃんおばあちゃん。のこりの一割が私と同じくらいの世代。その真中(40代から50代)はほとんど見当たりませんでした。
なんとこの会員の平均年齢は80歳にも達するということで、さきほどの入場時の本のプレゼントなども、若い客を増やそうとがんばっているのかもしれません。
で、その一割についても普通の大学生風の方がほとんどで、心配してたカタブツや電波さんは見当たりませんでした。

さて、第二部。

白い軍服のコスプレをしたおじいちゃんがが司会進行役。
軍人口調でお客さんを笑わせたあと、小林の講演。

内容としては、彼の著書を読んでいる人なら特に目新しい話題はなく、
・まず自分のことを”ワシ”と呼びますとおことわり。背の低い自分がナメられないようにと、高校時代からそうしている。。
・祖父の話(役者でもあり戦地で兵隊のための劇団に所属していた)。
・特攻した兵士は決して洗脳されていたりしたわけではなく覚悟の上での行動であり、それは遺書という不動の形で残されている、という話。
・靖国なりこの記念碑なり守っていかなければならない、後世に伝えていかなければならない、という話。
・過去アジア諸国での白人対有色人種の関係は、小林が子供の頃苦手だったイヌと張り合い、「ワシは人間様だ、お前のようなケモノは人間様以下なんだから道をあけろ」という経験と似ている部分があるという話。
・そんなアジア諸国の中で唯一白人に対抗できた日本人って結構すごい、と幼少のころ感じた話。この気持ちを取り戻さなければ。
・アメリカの話。日本はそもそも資本主義でなくともやっていけてたのでは?鯨漁業の制限や、アメリカ米、牛肉など輸入食品の危険性(マクドナルドで仕入れている安い牛肉、安い牛肉とはいったいどんな無茶苦茶なもんか。)、それらは経済面での日本への攻撃、とにかく30分くらい反米の話だったなぁ・・。
・「戦争」の反対は「話し合い」、「平和」の反対は「無秩序」。
・警察、自衛隊の強化は当然だ。
・40代以下の読者層には確かな反響があり、それ以上の層(戦後の左翼的な教育を受けた世代、そして今日本のトップの世代)にはなかなかワシの考えが伝わらない。日本を背負う次の世代には、しっかりとした倫理観を身に付けてほしい。


こんな感じです。
結構睡魔に襲われ、足りない部分もあるかもしれません。

その後質問タイム。
・戦争は話し合いで解決できるのか?倫理観がちがう国どうし、どうすれば戦争を回避できるか?
・小林と仲のよい台湾の○○○先生(名前わすれた)は、小林の反米の意見に賛成してるのか?
日中戦争で多くの日本人犠牲者がでたが、その死者がもし現代に蘇ったとして、それでも日本の武力強化を望むか?(この質問に小林は死者の言葉を勝手にいじるのは、死者に対する冒涜だ、と述べた)

その後、太鼓の演奏や歌があったが、このあたりで会場を出た。

もう少し笑える話をするのかと思っていたけど、意外と慎重な、それでいてけっこう過激な講演でした(とくにアメリカについては)。
おじいちゃん達は小林が何か言うたびに絶賛の拍手の嵐で、とても興奮している様子でした。ちょっとおもしろかった・・。
明らかに戦争体験者の方がほとんどでしたが、そんな彼らが小林の意見に共感している、この様子を実際に目の当たりにすると、私の父親世代の認識である「大東亜戦争は虐殺侵略戦争だった」「日本軍は絶対悪」という考え方には大いに問題がある、と感じざるを得なかった。そういえばウチの親父は50代。ちょうどGHQによる左翼的な教育を受けた世代であるという点を考えると、納得。小林の主張は40代以上には浸透しにくい。


以上のような感じでした。長々と最後までよんでくれてありがとう。
なぜ、いつも以上にこんな長文を頑張って(笑)書いたかというと、ネット上でこのイベントに参加する人は少なく、偉そうではありますが、このイベントに参加できなかったネット上の小林ファンのためになるかなーと思ったからです。すこしは貢献できたかな・・?
あと、別に歴史が得意とかそんなんじゃなくて、なんとなく小林ファンなんで、勉強不足と思われるような個所もめちゃくちゃあると思いますけど、そのへんは流して、さら?っとお読みください。

そうそう、講演が始まる前に一般席に座ってた小林よしのりにお願いして、サインをもらってしまいました・・・。つくづくミーハーなり。思っていたより物腰柔らかな人で、おだやかな印象を受けました。
ただ、ウチの兄貴に顔が似てる・・・。
隣には作品にもよく現れるカナモリ嬢やトッキーさんもいました。



こんな感じで以上の駄文をしめようかと思います。


ps.もう一度強調しておくけど、決して私はそっち系の人じゃないですからねー。ただの大学生でっせー。