callisto、っつーかeclipse3.2とその他モロモロがついにリリースされた。callistoってのは、eclipse3.2とその他のeclipse.org製プラグインを同じタイミングでリリースして、「このプラグインと、あのプラグインを同時にいれたら動かねー」みたいなバージョン互換性の不確実性を排除して、簡単にeclipse+そのたもろもろを使えるようにしましょう、っていうプロジェクトのこと(だよね?)
eclipse3.2RC7の段階ではなぜかウチのカンキョウではVEがまともに動かなかったのだが改善されてるのだろーか。
- >改善されてた!
New and Noteworthyを見て気になった機能を以下にズラズラ。
Platform
- Project Explorer viewの追加。Package ExplorerとNavigator viewが合体したようなもの。
- History Viewの追加。Eclipse local historyとCVSの履歴を一緒に表示するようなビュー。便利そう。てかそろそろSubversionクライアントの機能を標準装備してくれ・・。
- Pervasive filtering support。要はインポート、エクスポート、新規作成ウィザード、show viewダイアログなどのフィルタリング機能。たとえば新規にクラスを作りたいときは、新規作成ウィザードを開いて、"C"と打ってやれば"C"から始まる新規作成可能な要素(Classとか)だけが表示される、ってかんじ。日本語化しても機能してくれると助かる。
JDT
- Indirect Refactoring。いわゆるUtilクラスを簡単に作ってくれる機能。
- Extract Superclass refactoring。スーパークラスぶっこ抜き機能。おぉ、すごい。とは言ってもクラスの宣言だけをまとめて変更してくれるだけで、共通機能を自動的に探してスーパークラスに移動、みたいなことはしてくれなさそう。あくまで宣言レベル。
- Clean Up Wizard。プロジェクト中の全ての警告を自動修復したり、コードフォーマットを一括整形したり、インスタンスフィールドにアクセスするコードを必ず"this."で始まるように自動修正したり、できるかぎりの箇所に"final"を自動的に付けるようにしたり、Java1.4のforループを自動的に5.0の拡張forループに変換したり、といったようなことを一括で行えるウィザード。すごい。
- リファクタリング・ヒストリーダイアログの追加。
- Surround With機能。選択したコードの断片を、try-catchで囲んだり、if文で囲んだり、synchronizedで囲んだり、Runnableの内部クラスとしてくくりだす機能。
- JavaSE6.0対応。はえー。
- Null参照の自動解析。nullっぽいオブジェクトを教えてくれる。えらい!
- 無意味な$NON-NLS$タグの検知。文字列の外部化に使用する$NON-NLS$タグが、無意味な位置(文字列リテラルが無い行など)に記述されていたら教えてくれる機能。
- JUnit4サポート。まだ使ったことねえ
- 実行環境(JVM)が選べる。いままではビルド時のコンパイルモードを選べたり、参照するStandard JRE Librariesを選べたりはしたけど、実行するVMそのものは選べなかった。
- 破綻した外部化文字列の検索。ありがたい。
Platform&SWT
- Tabbed propertiesフレームワーク。GMFとかでお馴染みの謎の横向きタブプロパティービューの追加。タブが横向きのメリットは!?
- JFace field assistance。JFaceのテキストフィールドとかのバリデーション結果表示のために、小さいアイコンを表示したりHoverText表示したりするのが簡単になった。
- JFaceのTreeViewerがSWT.VIRTUALに対応!これはちょっと興味があるので後で調べる。
- Welcome画面の設定が可能。eclipse初回起動時に表示されて、即効で閉じられる、あのケバケバしい画面ですね。いらねー。
- TableとかTreeが、よりWindowsっぽく!カラムの入れ替えが出来たり、WindowsXPテーマが取り入れられたり。
- っていうか、SWTでWindowsのUIっぽいものをたくさん実現できるようになってる。windowsタスクバーにアイコン追加したりとかも可能。
- OpenGLサポート。SWTの中でOpenGLインターフェースを呼べるようになった。