chinese bomb

中華料理を食べに行った。超高級中華、というわけでもないが、それなりにちゃんとした店だったと思う。そこで私はコースを頼み、わくわくして料理が出てくるのを待った。まずはジャスミン茶がでた。それを大胆、かつ上品にすすったところ、次の料理が出てきた。蟹の粥だった。そこで私は目の前に現れたそれを上品、かつ強欲に口へと運んだ。辛いわけでもなく、甘いわけでもなく、非常に奥深い薄味であった。味がしなかったとも言う。次は鶏肉がでてきた。味は。。

と、別に今日の料理の感想を書きたかったわけではない。たしかに料理のほうは値段に見合った料理だったと思うし、うまいとも思ったし、満腹感を得ることも出来た。がしかし。

以前、ダウンタウンの浜ちゃんがやっていた番組で、芸能人に高級な料理とそうでない料理を、どちらが高級品かということを隠した上で食べさせ、見事高級なほうを当てた芸能人は一流、はずれたほうは三流芸能人、などと格付けするような番組があった。
普通に考えれば、我々のような一般人はともかくその何倍ものお金を稼いでいる芸能人なのだから、高級なものに接する機会も多く、当然高級なほうを当てることが出来るはず、となるが、実際はそうはならない。対決料理番組の審査員などで出演しているような芸能人(あくまで芸能人であって料理評論家などではないのだが)も三流、と格付けされることがよくあった。

ラーメンが好きで、雑誌に載っているような店などはすべて食べてまわる、というような人がいて、こういう人はあそこの店はうまい、あそこはまずい、などと言うが、どうだろうか。「うまい」という感覚は実に曖昧なものだと思う。3日食事をとっていない時に食べるラーメンと、満腹時に食す3杯目のラーメンはどっちがおいしいか。その日の体調などによって、こってりしたラーメンとあっさりしたラーメンとどちらがおいしいかなんてコロコロ変わるだろう。また、親しい友人と食べるラーメンとケンカ中に食べるラーメンは。もしくは三分間煮込んだインスタントラーメンと煮込む前のインスタントラーメン(世の中にはベビースターラーメンというものも存在する)。またウンコ味のカレーとカレー味のウ

結局「おいしい」という感覚は物凄くあてにならない言葉であるということがわかった。だから例え友人に、あそこの店のラーメン、うまかったYO!と言われても決して行ってはならない。また、このギャグマンガ笑えるぞ、と薦められた漫画も読まないほうがいい。特に薦めてきた人が「な?おもしろいだろ?な?」などと同意を求めてくるときなどはなおさらだ。

また、おもしろいホームページ見つけたよ!などと私のホームページを知人に紹介するのもよしたほうがよい。紹介された知人はがっかりすることになるからだ。