映画「FAKE」を観た
監督の森達也が佐村河内守に密着して、ゴーストライターの件や、聴覚障害の件について真相を追うというドキュメンタリーです。
佐村河内守の音楽は一度も聞いたことはなかったし、一連の騒動についてもどうでもいいことやってるなー、と思って見てましたが、どこかでこの映画がとにかくおもしろい、という話を聞いて興味を持ちました。どこだったけなー。なんかのポッドキャストだかラジオだか。
佐村河内守とその周辺の出来事に関して以下の様な疑問がまずある。
- すべての楽曲はゴーストライターとして新垣が作ったのか
- 佐村河内守自身には作曲の能力はないのか
- 耳が聞こえないって本当か?
- なぜ新垣はゴーストライターについて告白したのか
- 新垣は何を考えているのか
- 佐村河内守の妻や両親などの近い人々は何を考えているのか
- 佐村河内守は今どんな生活をしているのか
- 佐村河内守は新垣を訴えると言っているが弁護士はどう見てるのか
- メディアの報道はどこまで真実なのか
- メディアの人間を信じていいのか
それプラス、今回の映画に関しては
- そもそもこの映画、ドキュメンタリーって言ってるけど撮影された内容は真実なのか、何らか演出が入っているのか
- 森達也監督を信じていいのか
あたりのことを、もやもや〜、っと考えながら映画は進行していきます。で、最後には上記の疑問の真相はほぼほぼ判明するわけですが、それはもしかしたら見る人に寄って、あるいは音楽や芸術に対する考え方に寄って、その解釈は異なってくるかもしれません。とにかく、おすすすめなんで、みなさんぜひ渋谷に観に行ってください。
個人的にお気に入りのシーン、というかオオオぉと思ったのは、なんかの祝賀パーティで森達也監督が壇上に上がって◯◯◯◯に☓☓☓☓と、さらっというところです。カタルシスー。あとは映画の煽り文句のラスト12分ね。
全体的に、真面目な、暗い、地味な映画かなという印象が最初ありましたが、
- 豆乳
- 猫
あたりのキーワードに関するシーンは他のお客さんも結構笑ってたので、松本人志とかのシュールなコントが好きだった人はぜひ見に行ったらいいんじゃないでしょうか。
あとはまあ、夫婦愛、的な要素もあるかな。奥さんもちょっと変わった人だったけど重要人物です。佐村河内の両親もね。切ないです。
そんなところで、以上久しぶりのブログでした。